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執筆者の写真elecgnd

スピーカーの左右バランス(音量)調整と極性

更新日:16 分前

どうもスピーカーの右と左でバランス、音量が違うなと感じる場合が結構あるようです。


その場合、点検事項としてはまず第一には


・スピーカーケーブルの長さが揃っているかどうか(これが基本になります)


を確認します。


LとRの長さもそうですが、往き(+)と還り(−)(下の写真では二股に分かれている赤と黒)の長さが違っていると、特に大きく影響します。この点はラインケーブルや電源ケーブルにも該当するのでケーブルを自作されたり断線を直したりする方は留意されて下さい。


ここからが本題ですが、アンプ・スピーカー間の両末端が以下の写真のようになっていると音量感に差が出てしまいます。



ノーマルモードノイズというノイズの影響が写真では右の方に顕著に出ます。


そこで



一旦、左側も同様にしてしまって、




撚り合わせた上、末端接続に必要な長さを余らせて接続し直します。


※ 撚りのピッチも極力揃えましょう。


なおこの手法をアンプ側で採られた場合、LRの端子が近い時は離し目にすると良いです。




上記のケースに該当しない場合


コンセント経由か無線経由のノイズを受けている可能性があります。コンセント経由のノイズ対処法はコチラに書いています。フェライトコアだけ必要になります。


下記は無線経由のノイズ対処法になります。


オーディオシステム内の機器が接続している無線LAN、Wi-Fiルーター周りの電源極性を見直してみて下さい。


対象の機器はWi-Fiルーターに有線で繋がっていて、電源スイッチのある機器もしくはスリープする機器(USBハードディスク等)です。

これらの機器の電源プラグをひっくり返して挿し直します。


注意点は、挿し直した後、一度は電源を入れた方が良いですが、電源がOFF(又はスリープ)の状態で左右バランスの判断をするという事です。


2025/1/3 下線部を追記しました


Wi-Fiに接続されている端末(スマホ・タブレットなど)が充電器で充電されている場合、充電器も極性チェックの対象にして下さい。


2.4GHzのWi-Fiや、Bluetoothとの干渉が疑われる場合はコードレス電話の親機、子機も対象になります。


実践方法は以上になります。以下は極性に関する私見です。



おそらく電源極性を入れ替えて音質に影響が出るのは機器の片切りスイッチやヒューズの挿入によって信号経路の平衡(往き線と還り線の長さの均等さ)が崩れ、結果として位相のズレが生じるのが原因と見ています。


「シャーシ電位を測って低い方が良い」という話もありますが、2ピンプラグの機器はほとんど無極性プラグであり、ACアダプタの機器などももちろん有意の電圧差は出ません。にもかかわらず極性が信号に影響するのは何故かと考えると、上記の理由、及び対処法となっている次第です。

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