オーディオ機器のアンテナ化(Wi-Fi,Bluetoothによる干渉)
- elecgnd
- 2024年4月24日
- 読了時間: 4分
更新日:3 日前
昨今はストリーミングが主流ということもあってWi-Fi / Bluetoothと無縁なオーディオ環境というのは珍しいと思います。
2.4GHz〜5GHzという高周波ですのでWi-Fi,Bluetoothは周辺機器を繋いだ状態でON/OFFすると容易に周辺機器までアンテナにしてしまうようです。
オーディオ再生をしている時にWi-Fi接続先を共有している端末が、通信圏内と圏外を行き来したり、Bluetooth接続が繋がったり切れたりすると、定位が崩れたり、音質が安定しなかったりします。
おそらくそういった場合、PCなどの無線機器と有線接続されたオーディオ機器が無線のアンテナになってしまっています。
症状の確認
PCシステムの場合、無線を切ってローカル音源で確認します。
まず、Wi-Fi / Bluetoothを一旦オフにして再起動します。その後再びシャットダウンし、周辺機器の電源プラグを全てコンセント(又はタップ)に一台ずつ差し直します。
そこそこの機器台数システム(4〜5台くらい)がアンテナ化していた場合、かなり違う音になると思います。
アナログミキサーなどの場合、何も繋いでおらず使用もしていないチャンネルをミュートしたり解除したりした時に音質が変化します。チャンネル数が多ければ確認しやすいです。大抵の場合ミュート時にシャープ化、解除時にマイルド化すると思います。
2025 4/12 Update
下記の対処法を修正しました。
対処法
原因はどうやら有線(電源・信号・アース)ラインにあるようです。
解決法としては、機器の無線がONになる時に電気的に他機器と繋がっていない状態にしておき、無線が繋がって通信路が確立した後に他機器を繋ぎ直すいうことが挙げられます。
通信路が確立した後は無線ON/OFFの操作をしない限り、機器のシャットダウンや再起動などでは支障は出ないようです。
システム内の機器と無線で繋がる機器、Bluetoothキーボードやスマホなどの電源を落とします。スマホはWi-Fi,Bluetooth(モバイル通信も一応)をOFFにしてから、スリープではなく電源を落として下さい。
使用しているオーディオ機器全てに対して"電気が来ていない状態"にします。コンセントを直接に家電と共用している場合はその家電も対象としてください。電源のオフだけではダメです。コンセントから電源を抜いてしまって下さい。
次に無線機器の信号線を外します。アース端子をシャーシから取り出している場合はアース線も外します。
無線機器を単体で、アース接続は行わずに電源に繋ぎます(オーディオに使用しないコンセント口が望ましいです)。 バッテリー駆動できる機器もコンセントから電源を取れるのであれば、そちらを使用して下さい。バッテリーにノイズが乗ってしまうと回避できなくなります
Wifi / BluetoothのON/OFFを選択できる機器はOFFで再起動→ONにします。 該当機器が複数ある場合はこれに続いて一台ずつ行います。手間ですが先に接続を終えた機器は再度電源から外した方が良いでしょう。
無線ONにした機器の電源をいったん落とします。
周辺機器を接続し直し(アースしていた場合はアースも)、電源プラグを一つずつ挿し直して元に戻します。
スマホやBluetoothキーボードなど、システム内と通信のある端末の電源を入れ、スマホは使用する無線をONに戻します。(スマホの無線をONにするときはPCをシャットダウンしておいた方が良さそうです。)
システムの電源を入れます。
※注)Macの場合、周辺機器を繋いだ状態でSMCリセットをかけると再度、周辺機器がアンテナ化してしまいますので、注意されて下さい。
以上です。
電源ケーブルのシールドやコモンモードのフィルタは効かないので(無線周波数が高すぎるのかもしれません)、無線機器からのノーマルモードノイズであると判断しています。
これでもあまりスッキリしない場合は、Wi-Fiルーター周りの極性や、電源プラグがしっかり挿さっているか、を見直してみて下さい。関係あってほしくないのですが、残念ながら関係あるようです。ルーターが同軸ケーブルで分配器などにつながっている場合は、分配器につながっているその他の機器が対象です。
その他の機器に関してはコチラの対処で間に合います。
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